自由な場所と逃げたい私

適応障害とか言われてる20歳女子の精神病棟入院記。10月20日退院。

鏡よ、鏡。私を助けて

どうしたものでしょうか。やはり私は、食べることは怖くないのに、体重が増えることが非常に恐ろしいのです。周りに拒食の人や食事制限をかけられている人もいません。最近は体重を増やそうね、とも言われていません。それなのに、です。外泊したとき、ディナーはイタリアンレストランのカルボナーラで、その次の日は朝を食べずに昼間にとんかつを食べました。久々に高カロリーなものを食べました。そのときは、「私太ってないし、好きなものを好きなだけ食べていいよね」という具合で、健康的に食事ができたのです。

そして17時過ぎ頃、病院へ帰ってきました。帰院が夕食に間に合ったので病院食を食べました。特別おいしいとは感じないけれど、バランスの良い食事です。昼間のとんかつは既に消化済みだったのか、夕食は完食できました。ふぅ、やっぱりまだ病院が落ち着くなーだなんて思いながら眠りにつきました。
恐怖が襲ってきたのは翌朝でした。寝起きの自分の顔は、できるだけ見たくありません。さっさと顔を洗って、化粧水をつけて・・・。朝食はいつも白米を食べるだけで精一杯です。5分もかからない朝食後、しっかり目が覚めた自分の顔を鏡に写します。歯ブラシをくわえた顔が、やたらと太って見えました。え?歯磨きを終わらせ、洗面台の鏡を見つめてみます。ちょっと顔周りがふっくらしてない?どうして?外泊のときの食事のせい?まさか。それだけで、太るわけない。頭ではちゃんとわかっているのです。わかってはいるけれど、あご辺りが太ったような気がするのです。思い込みだ。そう言い聞かせて、普段通りのメイクをしました。私物の鏡で、時間をかけてメイクしていきます。いろんな角度から自分の顔を眺めます。うん、いつも通りだ。メイクした顔は、痩せているように見えます。一安心しました。
しかし、恐怖は朝起きると再び起こるのです。外泊から帰ってきて今日で3日目。2度の朝を迎えて、やっぱり太ったんじゃないかと気が気でないのです。おかしい。どうしよう。入浴後のメイクを落とした顔をまともに見られません。もしかしたら、朝と同じ思いをするかもしれない、と怖くて仕方がないのです。おまけに、私には生理が安定してから必ず月に1度、食欲が増える期間がやってくるのです。まさに今、その期間なのです。食べたいけど、目を覚ましたときが怖い。いつもは何も気にせず食べられるのに、どうしてしまったのでしょう。
まだ、前にやったような不健康な運動には至っていません。まだ健全な食事と生活を送れています。怖いのは、明日の朝。どうしても鏡を見ないわけにはいかないのです。この感覚は一体、何なのでしょうか。